心はじわじわと壊された
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『深雪』 夫の案は、結局そのまま通ったわ。 結局ね、私の意見に耳を貸すような人じゃないもの。 私がいくら反対しようが、抵抗しようが無駄なのよ。 ・・・でもね。 娘の名前を呼ぶ度に、思い知らされるわ。 雪なんか降ってなかった。 降ってなかったのよ。 娘がじっと私を見つめると、背筋が凍る。 だってその蔑むような視線は・・・主人にそっくりなんだもの。
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