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「私をなくしたのは、貴方なの」
「?どういうことだ?」
「貴方は私で、私は貴方なの」
「???」
「だからね、貴方には自分をなくさないで欲しいの」
「自分をなくす…?」
「貴方は貴方だから…」
スクリーンが突然白く光る
眩しい、目を開けていられない
「待て!君はっ!」
「……またね」
真っ白い光に包まれた。
目を開けると、いつも通りの朝
いつも通りの時間。
何も変わってないのに
何故か、清々しい気分だった。
あの夢の中の声は
自分自分だったのかもしれない
自分を見失うなと言っていた
朝食がいつもより少しだけ美味しく感じられた
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