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嬉しい反応。
デート当日、待ち合わせのハチ公前で俺を見つけて、手を振りながら近づいてきた理央ちゃんは、開口一番にそう告げた。
「君のためにオシャレしてきたんだ」……なんてキザなセリフは吐けない。
「理央ちゃんの服もかわいいね!」
精一杯の笑顔で答えた。理央ちゃんは、暖かそうなボア付きのロング丈パーカーから、ちらりと見えるフリフリの真っ白なスカートの裾を摘まんで、「この間、買っちゃった!」と自慢げにポーズを取る。
やべー、超絶カワイイじゃん。
この日のためにわざわざおNEWの服を着て来るなんて、理央ちゃんも相当気合いが入ってるな(俺もだけれど)、気のせいか今日はいつもよりしっかりメイクな気がする。
まつ毛がめっちゃ上を向いてるし、黒目を大きくするカラコン(ディファインというのだったっけ?)も入ってるし。
これはもしかすると、もしかするかもしれない。
思わずにやけてしまいそうになる顔をぐっと引き締めた。
空は見事な秋晴れだった。天気の神様も味方してくれているに違いない。
俺は、自らのデートプラン通りに忠実に事を運んでいった。
理央ちゃんが「ここがいいな」と選んだ中華料理店でランチをし、理央ちゃんのために奮発してふかひれスープも頼んだ。
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