いいひと。

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理央ちゃんは携帯を確認すると、いいよと頷いた。 デートプランでは、みなとみらい駅に着いたら赤レンガ倉庫の方面に移動して、お茶をする。 頭の中で反芻する。……ダメだ。さっきの理央ちゃんの衝撃発言が忘れられない。もぅ、「好きだ」と伝えたい気持ちが喉の奥までせり上がってきている。 落ち着けと拳を握る。電車に乗って移動中も落ち着かない。こうなったら、プラン変更して先に観覧車に乗ってしまうか? ドキドキが頂点に達した時に駅に着いた。 「どうする?コスモワールドの方に向かう?」 地下から続く長いエスカレーターに乗り、クイーンズスクエアの中を地上へと向かう。 「とりあえず、お茶しよ」と理央ちゃんはチェーン店が数店舗入ったフードコートを指差した。 「え?どうせなら、もっと海辺のオシャレなカフェとか……」 「喉乾いたし、トイレ行きたいからどこでもいいよー」と理央ちゃんは先にフードコートの中に入ってしまった。 計画が____ 「何かごめん、お茶しようって言って、結局ファーストフードのカフェで」 理央ちゃんがオーダーしたカフェラテを渡すと、「全然いいよ、ご馳走様」とカップを受け取った。
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