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地元でも有名なバカ高を卒業した俺は、専門学校に進学が決まり、上京してきた。地元で就職するのも面倒だったし、だからと言って、成績の悪い俺でも入れる大学に行く気もなかった。
ならば手に職をつけようと、高校時代から興味があった自動車整備士を目指すための専門学校を選んだのだ。4年の修業過程で一級自動車整備士を目指している。
俺の人生の中で一番勉強しているつもりではあるけれど、まぁ、俺の将来の夢の話はここでは置いといて____上京してから1年とちょっとが経ち、俺は大問題に直面していた。
それは____
「女の子との出会いが極端に少ないことだ!」
同じ学科に女子がいないワケではない。いや、少ないのは確かなのだけれど。
俺の学年は稀に見る不毛の年らしく、俺よりもガタイがよく、男勝りな(顔も)女子とか、オタクで暗すぎて話しかけるのも躊躇する位のヤバめな奴とか、その他もろもろ……とりあえず、学校生活で恋愛を楽しむ事はなさそうだと早い段階で諦めた。
ならば、バイト先で____と思う所だけれど、バイトを探し回るのが面倒で、1人暮らしの家の近くのガソリンスタンドで始めたのものの、バイト仲間は元ヤンっぽい子が多くて、俺のキャラクターのせいか完全になめられていて、なんだったらパシられている位なので、恋愛に発展するワケがない。
つぅか、ぶっちゃけあのバイトもそろそろ辞めたいと思ってるのが正直な所だし。
ところがある日、恋愛を諦めていた俺の前に天使が舞い降りた。同じクラスに俺に奇跡をもたらした人物がいたのだ。
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