第1章

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 「いつも通り、いつも通りっと…」 そういつものように体と頭に言い聞かせる。まだ目覚めない俺の体はいつもの様にダルく重たい。  「ほら、朝ごはん食べな間に合わへんで~」と母の声がする。  「わかってるよ~」いつもの朝だ。なんの変哲もないいつもの。  朝ごはんはパン。普通だ。てゆうか普通すぎる。まぁ普通の方がかえっていいのかもしれない。  朝ごはんを食べ終わり、学校に行く用意をする。 2学期が始まってすぐだからか、別に何の大きな問題もない。 「何か面白いことでも起きひんかな…」 そう思いながら行ってきますと家を出る。 「よ~!元気か~?」 「朝から騒がしいなぁ…、もうちょっと静かにできひんのか!」 「へへっ、ごめんごめん」 まだ朝の8時なのになぜこんなに元気なのだろうか。 隣のクラスの伸司は元気が売りだから仕方ないかもしれんが。 「てか明日からテストやぞ~?お前ちゃんと勉強したんやろうなぁ?」 「お前に言われんでも勉強してるわ!」 「まぁ晴くんのことやしなぁ」 「わかってたら聞くなってのw」 さて、またいつもの学校が始まるな。 いつも通りな、俺。 その言葉を胸に伸司と校門をくぐった。
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