第1章

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 まず、作戦はこうだ。 このクラスで特に鬱陶しいやつは3人。 この3人からまずは懲らしめるとしよう。 あいつらはほぼ毎日のようにスマホを持ってきてたな。 それを利用しよう。 こいつら3人の携帯を奪う。 そして、そこに「体育館裏に来い。来たら携帯は返したるわ」と書いた手紙を置く。 もちろん、そこで返してしまっては面白くない。 そこでだ。体育館裏には体育館の屋根に登るための階段があったな。その階段の少し登ったところぐらいに張り紙をしておく。 「2人は下に残り、1人は上に上って来い」と。 そして屋根にも張り紙を。 「ここに来たから返すって言うわけないわ。これから少しの間、携帯は預からせてもらうわ。お前らが授業中静かにしとったら返したるわ。」とでも書いておこうか。 そうすればあいつらは犯人を捜すかもしれないなぁ。 ここでどれだけ嘘を通すことができるか。 「めっちゃおもろそうや」少し笑みを浮かべてしまったが、誰も気づいてはいないようだ。 だが盗む時は、細心の注意を払わなければ。 警察沙汰になると面倒くさいし。 細かいことは、あとで考えるとして、一人で出来るようなことではなさそうだし、優衣や伸司にも手伝ってもらおうかな。 そして1時間目終了のチャイムが鳴る。 やべっ、授業全然聞いてなかったし…。
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