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いつまで経っても手に入る事の無い想いを追いかけ…
似てきたと言われれば喜んだ。
ユズルさんに成れば、マコさんを手にする事が出きるんじゃないかと思い込んだ…。
中学2年の夏、
随分と痩せたマコさんが初めて涙した。
「ユズルが、別れたいって…」
いつもキラキラとしていた身形もこの時は草臥れ、必死に追いかけても変わることのない現実に俺の何処かがひび割れそうで‥
「俺が‥居ますよ」
すがりついた。
憧れのユズルさんを好きなマコさんを特別に想う俺。
成り代わりでも、それでもマコさんに認められるならそれでよかった‥。
「‥バカね… 君はまだ子供じゃない‥」
涙を拭い、笑う
「私はユズルじゃなきゃ…」
幾ら寄せても叶わない事を知った。
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