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「ミヤビ、宜しくね‥」 物静かな彼女の持ったグラスに合わせたグラス。 カチン‥ か細い音をたてる 薄暗い店内、並んで座るその姿に ジョーは静かに唾を飲んだ‥。 一夜の相手を探していたとは思えない ましてや、相手に困っているとは考え難い‥ ならなぜ? その答えより、ミヤビの些細な仕草に見惚れてしまう‥ 「‥何してたの?」 ぽそりと溢し、此方を遮る長い髪を退けようとしない‥ 「ちょっと‥ブラブラ‥ ミヤビさんは?」 指先まで隠した袖、ちょこんとはみ出た爪はマニキュアはしていない。 飾り気の少ない清楚な雰囲気と、口数の少なさが更に不可思議で心が踊る‥ 「ちょっと、ぶらぶら‥?」 ジョーを真似てミヤビが溢す‥ その、視線はグラスに向かう。 その日、久々に出会った自分好みの女性に舞い上がったのか‥ 少しばかり飲みすぎた‥
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