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教室に戻り軽く目を閉じる。
ちりっ、と脳裏に電気が走る感覚がして。
(あら、零?どうしたんですか?)
遠くにいる“妹”へと意思を繋げる。
(私……いや、僕、告白するんだ。だから……一応報告しとこうかなって。)
(別に私に言わなくても良いとは思いますが。……ほら、私と話してる暇が有るのならさっさと行きなさい。)
(ふふっ、ありがとう零。頑張るね。)
(別に感謝なんて要りませんよ。……頑張りなさい。)
“繋がり”を、切る。
一分にも満たない会話をしながら整えた“準備”。
私本来の制服である男子制服に身を包み、僕は昇降口に向かった。
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