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「――――ここが、俺の高校」
彼は顔を上げ、晴天の青空を深く見据える。
感慨深いような、なんだろうというような不思議な顔をする。そして深く息を吸い、また深く息を吐く。
「んんー…………いい天気だっ!」
大きく身体を伸ばし、正面を向く。彼の正面にあるのは、「特活高校」という看板のついた校門。今は珍しい黒の石材をぴかぴかに磨いた、光沢のあるゴージャスな校門。まるで大理石のようだ。
彼は一歩、足を前に出した。
そしてまた一歩、また一歩と踏み出す。
そう、彼の高校人生はここから始まろうとしている。
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