第1章_空から落ちてくる美少女なんてありえない

4/7
前へ
/7ページ
次へ
「君は……『絵幡 アキラ」君かな?」 「あ、はい。今日からこの高校に通うことになってる者ですけど……?」  アキラはなぜ睨まれているのかまだ分かっていないようだ。  すこし目線をずらした彼が見たのは、先生に続いて誘導されている、胸に花を添えた入学生たち。  あ、これはやらかしたな。と彼は思った。 「絵幡アキラ君、君は遅刻していることに気付いているか?」 「……今気付きました、ハイ」 「入学式後に職員室に来るように。今は後ろに並びなさい」 「ハイ……」  登校1日目。彼は当然の如くやらかした。  それをひそかに見ていた影が、二つ。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加