第1章_空から落ちてくる美少女なんてありえない

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 アキラはすごすごと、先生と思われる男の後を追う新入生の後ろについた。  通りすがりの奇妙なものを見るような目をあてられたアキラは目を伏せた。  思わず小さなため息を吐いた。その時、 「なにそんなため息ついてるの? アキラ」 「夜半(ヤナカ)……お前さっきの見てなかったのか? 俺は見世物にされた気分だ」 「なに、そんなのアキラが遅刻するのが悪いだろう? ところでアキラはなんで遅刻したの?」 「ただの時間間違いだよ。気にするな」  アキラに話しかけてきたのは夜半 加奈多(カナタ)。  アキラより身長はやや低めだが、顔は美形な方だろう。しかしそれよりも。 「夜半、なんでお前はスカートを履いてるんだ」 「いや高校デビューしようかなって。中学でも同じだったじゃないか」 「それは高校デビューとはいわないし、俺はこんな奴が親友なんて認めたくない」
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