第1章_空から落ちてくる美少女なんてありえない

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 美形といっても男としての美形ではなく、あくまでも女としての美形。いわくイケメン女子のような顔立ちをしている。そして本人もそれをいいことに女装癖までついた。  おかげさまというか被害というか、二人がいた中学ではカナタを追う男が多発し、一時期はクラスの大半の男子がカナター(謎)になっていた。 「てへぺろ☆」 「なにがてへぺろ☆ だよ……。あれ。これからが入学式でいいんだよな? 俺何も聞かされてないと言うか聞けないというか」 「そうだよ。これから入学式をやって、『特別活動』の説明があって、今日は終わるらしい」 「なるほど……。他には?」 「この高校のシステムくらいかな? カリキュラムが別々にあるらしいけど、まぁそれは追々で問題はないと思うよ? というかそうしたほうがアキラにも僕にも得。」 「なんだそりゃ? ……まぁ、どうせ聞いても教えてくれないんだろうな」 「せ・い・か・い。よく分かったね、アキラ」
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