Chapter Final.太陽と月

6/20
前へ
/398ページ
次へ
同刻 ファリアス頂上 「…この感じ…あいつ…無月と同じ…いや、それ以上か…!?」 いきなり変わったルナを見て、ソルは頬から血と嫌な汗を流しながら小さく呟く そう、ルナから感じる異様な威圧感は かつて森の洋館で戦った少女、無月と同じ いや、それ以上の威圧を放っていた ソルが、ルナを注意深く見ていると、ルナは… 「あァぁァぁァぁ…! マルチタイプチェンジ、アース!」 「だいちのちから!!」 「まずい、レシラム…!」 「ぐぁぁぁっ!」 ルナは、アルセウスを地面タイプに変えた瞬間 アルセウスのだいちのちからにより、地面から複数の火柱があがる かろうじて回避するが、飛び散る火の粉がソルに降り注ぐ そして、ルナはそんなソルに容赦せず攻撃をくわえはじめる 「マルチタイプチェンジ、アイス! ふぶき! マルチタイプチェンジ、スパーク かみなり! マルチタイプチェンジ、リーフ! ソーラービーム!」 「ごあっ!ぐぁぁぁっ!!」 3つの技の直撃を受けたソルとレシラムはその場に倒れてしまう ソルは体のあちこち、火傷したり血を流したりともはやボロボロの姿になっていた 「ワタシの…モノ… アノ…子は…わタし…の…!」 倒れているソルに手を伸ばしながらゆっくりと近づいてくるルナだが ソルはボロボロの姿で、もはや立つことすらままならない状態になりながらも立ち上がろうとする 「はっ…がはっ…たっ 立てぇレシラムぅ!! ここで負けるわけにはいかないんだ!! 世界を護るためにでも、俺を護るためにでも戦うわけじゃないんだぞ! ルナさんを助けるんだ! ヒナタを…皆を護るためにだ!! 立て!レシラム!!」 キュァァァァァ!! 血を吐き、涙を流しながらも必死に叫ぶソルを見て レシラムは渾身の力を振り絞り、立ち上がる
/398ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加