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「レシラム、りゅうのはどう!!」
キュゥゥゥ ピィィィ!
一直線にアルセウスに向かってりゅうのはどうが放たれる
だが…
「マルチタイプチェンジ、ドラゴン!」
パキィッ ギュォォォ
ドラゴンタイプへと変えたアルセウスは、レシラムのりゅうのはどうを吸収してしまう
それでもソルは…
「絶対に諦めるな!
りゅうのいぶき!」
必死になってレシラムを指示し、レシラムもそれに答えるかのように渾身の力で攻撃をくわえ続ける
だが、それでも吸収していくアルセウス
ダメージを一切与えられて無かったが…
「…ナニ…アノ…光…」
ルナが呟く視線の先には、レシラムの体から強い光を放っていたのだ
あまりにも強く輝く光は、まるでソルの心に呼応しているかのようであった
その光景を見て、ルナは…
「ドウシテ…ナゼ戦うの!?
そんな体になってまで…ナンデ!?」
「家族を護るのに理由はいらない…
…ルナさんがよく言ってたよな…
だからだよ…
あいつらは仲間でもあり…友達でもあり…兄弟でもある…
家族だから…だ…」
「!…うっ!」
そう小さく笑いながら呟くソルの言葉を聞いたルナは、頭を抱え込みながら表情を歪ませる
「ワタシ…ハ…私は…私は…!
……ならば私も、この一撃に全てを込める!
太陽でもあり、弟でもあり、何よりも私の家族でもある貴方を手に入れるために!!」
そう言ってルナが叫んだ瞬間、アルセウスから凄まじい威圧が放たれる
まるで、迷いも情けも全てを振り払い
ただ太陽を手に入れるための執念を込めるかのように…
「いくぞ、レシラム!! これが最後だ!
俺の声に応え、全ての力をこの一撃に叩き込め!」
「宇宙の神よ!
大いなる力にて、神に近づく英雄の翼をもぎ取り、地へと落としなさい!」
ソルの声に応えるかのように、 レシラムは紅と蒼の二色の炎を纏い
対するアルセウスは、技であるさばきのつぶてを、アルセウスの真上に一点へと集中していく
これで決める
2人が同時に頭の中で思った瞬間
「いけぇぇぇ!クロスフレイム!!」
「さばきの…まんげつのつぶて!!!」
同時に、技を叫ぶ
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