Chapter Final.太陽と月

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ファリアス 7階 神星の間 ゴゴゴゴゴゴッ!! ガラガラガラガラッ 「なっ、何だ!?」 「塔が…崩れる… フンッ、神が敗れたか…」 突如古城が揺れ始め、天井から瓦礫が落ち始めたのを見てアッシュが叫ぶと、ダークは天井を見て呟く ダークの崩れるという発言に、グリーンが声を出す 「チッ、仕方がない…脱出するぞ!」 「あっ、あぁ…」 レッド達が頷くが、アッシュは… 「お前達は先に逃げろ 私はコイツを…!」 「無駄な足掻きは止すんだな…ジャスティス… 俺とお前…生き埋めになるつもりか?」 「いいや、貴様を捕まえて脱出する…!」 「無理だな…俺の選択は…これだ …ヘルガー…だいもんじ!」 「ぐぁっ!」 「くっ!」 ダークは、ヘルガーのだいもんじにより 彼ら全員にダメージを与えるのではなく、塔の外へと吹き飛ばす 「皆さん! メタグロス、ねんりき!」 「なっ! ダーク!貴様…っ!」 外へと吹き飛ばされた彼らは、ルウカのメタグロスによって、空中に留まるものの 塔が崩れゆく中、ダークは外にいる彼らに向かって語る 「悪く思うな… お前もそいつらも…ここで死ぬのは惜しいと判断したまで…」 「何だと…!?」 「俺は死神… 生かすも殺すも全ては俺が決めること… お前達はまだ、奴に対抗するために必要不可欠な歯車なのだから… いつかまたあえるだろう…カントーの者達よ そして…さらばだアッシュ、我が好敵手よ 生と死の輪廻の果てで…また…会おう…」 「まっ…待て! ダァァァァク!!」 アッシュが叫ぶと、先ほどの7階の穴が崩れ、完全に塞がってしまう アッシュはボールを取り出し、穴を破壊しようとするがルウカはアッシュの肩を掴み、必死に制止する 「いけません、アッシュさん! もう危険です、貴方も巻き込まれます!!」 「離せ、ルウカ! くそっ、私は認めんぞ、死神ぃぃぃ!!」 アッシュは振り払おうともがき、叫ぶが 虚しく、古城はガラガラと音を鳴らしながら崩れていく…
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