13人が本棚に入れています
本棚に追加
7階に残ったダークとユリ
古城の揺れが強くなる中、ダークはユリに静かに話しかける
「…ユリ、お前は先に脱出しろ…
上にいる2人は俺が何とかする…」
「…ダーク様、本当に彼らに託して良いのですか?
いくらなんでも彼らでは…」
「さぁな…
聞くなら俺では無く"奴"に聞いてくれ…
俺の役目はここまで…お前は好きに動くと良い…」
ダークの言葉に、ユリは目を閉じて暫く考えこむが、すぐ目を開けてると口を開く
「…了解しました
ではまた会いましょう、ダーク様」
「あぁ、お前にも付き合わさせて悪かったな…
また……」
ダークの返事を聞くと、ユリは塞がれた穴とは逆の壁に、エレキブルのかわらわりで壁に穴を開けると、外へと飛び降りる
一人、残されたダークは天井を見つめながらふと呟く
「俺の役目はここまで…
月と神は、太陽と英雄に敗れた…
全てはお前の言う通りだった…
所詮、俺達も…ルナの姉貴も利用されたに過ぎなかったか…
あいつらのようなガキ共に全てを託すのは…些か気が引けるが…
奴らでなければ、対抗できないのだろう」
ヘルガーをボールに戻し誰も居ない部屋で、天井が次々と崩れゆく
ダークはたった一人で、誰かに向けてポツポツと呟いていると、ダークの真上から巨大な天井の瓦礫が落ちて来はじめる
ダークは天井を見向きもせず、目を閉じながら語り始める
「さて…
お前の言う通り、俺はここまで…
後のことを頼むぞ、なぁ…
"ペルソナ"…いや、***」
ズガァァァァンッ!
ダークの最後の言葉を言い終え、笑みを浮かべると同時に、ダークが居た場所に瓦礫が落ちたのであった
最初のコメントを投稿しよう!