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これは、今の若きトレーナー達が活躍する物語よりずっとずっと前の話…
ポケモンマスター、それは全てのトレーナー達が憧れを抱く誰にも負けない頂点の称号
世界中のトレーナー達は、その称号を手に入れるために日々鍛錬を怠らず競い合う…
…しかし、かつて世界にその名を広く轟かせた3人のポケモントレーナーが居た
彼らを人々は憧れを抱き、時には人々に恐れを抱かせたトレーナーを…
そんな彼らを、人々はこう呼んだ
《ポケモンマスター》…と
【ポケットモンスター Memorial外伝】
《失われたポケモンマスター》
ある少女が居た
その少女はポケモンの美しさを広めるべく、コンテストの立役者となった
その少女が見せるポケモンに人々は虜となり、勝負はバトルだけではない、ポケモンの良き部分で平和的な勝負をと、愛する妹と共に自らの理想を人々に知らしめた
ある少年が居た
少年はあらゆる真実を見通す故、この世界の絶望に気づいた
少年は人々の愚かさを断罪するために、力に溺れた者を狩り続けた
強さと優しさ、憎しみと哀しみ、それらを胸の内に秘めるもの人々は少年を理解することはなく、理解してくれたのは愛する家族、弟と妹達だけだった
ある青年が居た
青年は自らの出生の故、世界中の人々の行いを許せなかった
王としての血を持つ彼は、自らが世界の楔(くさび)となるべくその巨大のチカラを知らしめた
誰かが世界の楔(くさび)となり治めねば、かのイッシュの滅亡のようにこの世は終わると分かっていたのだ
その思想のため、青年は自らを人柱となると決意した
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