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チャイムが鳴った……途端に亜紀は忍のもとへやってきた。
「ちょっと、忍のせいで怒られちゃったじゃない。」
「亜紀ちゃんダッセェー。」
ケラケラと笑う忍を見て亜紀は脱力した。
そんな光景を、どうやら授業の片付けをしていた藤本も見ていたらしい。
こちらを見ながら笑っていた。
「山武さん、こないだ大丈夫だった?」
「ふぇ……!?あぁ、はい。ご迷惑おかけしました!」
「やっぱ風邪?」
「いえいえ、馬鹿は風邪引かないんで。あれは……、まぁたぶん体の中に雑菌が繁殖し」
「それを風邪ってゆうの。」
亜紀が鋭い突っ込みを入れた。
藤本がクスクスと笑う。
「二人はナイスコンビだね。」
「やめてくださいよ。」
亜紀が迷惑そうに言う。
忍はそんなこと気にもとめず、ただドキドキしていた。
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