恋する乙女

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「学級委員、こないだの宿題集めといて。ほら、山武さん行くよ。立てる?」 藤本はまさかの展開に驚きを隠せない忍の顔を覗き込んだ。 「あー……あたし一人で大丈夫です!無敵なんで!」 「無敵?」 亜紀は忍のわけのわからない発言を拾い、眉をひそめた。 「何が無敵だよ、熱あるじゃん。」 「これは、これはですね、エネルギーが、その」 「ほら行くよ。」 「きゃーっ!!」 忍は教室を飛び出した。 「大丈夫です!一人で大丈夫でーす!!無敵なんでー。」 廊下から忍の声が聞こえた。 「まだ言ってるよ……。」 「あー、行っちゃった。大丈夫かなー?山武さんっていつもあんななの?」 「いや、今日は特に変だったけど基本アレです。」 「……そう。」
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