1600人が本棚に入れています
本棚に追加
「学級委員、こないだの宿題集めといて。ほら、山武さん行くよ。立てる?」
藤本はまさかの展開に驚きを隠せない忍の顔を覗き込んだ。
「あー……あたし一人で大丈夫です!無敵なんで!」
「無敵?」
亜紀は忍のわけのわからない発言を拾い、眉をひそめた。
「何が無敵だよ、熱あるじゃん。」
「これは、これはですね、エネルギーが、その」
「ほら行くよ。」
「きゃーっ!!」
忍は教室を飛び出した。
「大丈夫です!一人で大丈夫でーす!!無敵なんでー。」
廊下から忍の声が聞こえた。
「まだ言ってるよ……。」
「あー、行っちゃった。大丈夫かなー?山武さんっていつもあんななの?」
「いや、今日は特に変だったけど基本アレです。」
「……そう。」
最初のコメントを投稿しよう!