第1章

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「でた、超純粋乙女。この天然育ち!」 「えええ?」 エリが心底呆れたというように首をかしげる。 「好きでもないのに付き合うなんて、失礼だとは思わなかったの?」 失礼…………っていっても、 「だって向こうから告白してきたし…」 はぁぁぁぁぁぁ、と異常に長いため息が教室のみんなの注目を集めた。 「ほんっと、馬鹿………」 みんなの注目が集まった上で馬鹿といわれた私は、ささやかな反抗として軽くにらみながら言った。 「………意味わかんない」 そう呟くと、またもや長いため息が出たのは言うまでもないだろう。
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