第二章

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夏晴れの空の下で、ジリジリと肌を焼き付くすような太陽の光を受ける。 まだ五月の半ばだというのに、真夏のようなこの暑さ。 地球温暖化問題の深刻さを身を持って実感する。 地球さんも、そろそろ寿命なんじゃ...? 人類滅亡までそう長くなさそうだ。 なんて恐ろしいことを考えていると、 「あーー!飯島くん、動いちゃダメ! ちゃんと最初のポーズ保ってて!」 篠原部長の叫び声が耳に入り、僕の意識は戻された。 「部長、こんな長時間紫外線を浴び続けていると、将来シミだらけになってしまいます。 俺の綺麗なお肌がマーブル模様になったら、どうしてくれるんですか?」 「男の子はシミが何ちゃらなんて気にしなくてもいいのー! そんなこと言ったら、運動部のみんなはどうなるの? 日焼け止め塗っとけば大丈夫大丈夫!」 ちゃっかり自分は日陰に佇み、紫外線から身を守る彼女になにを言われても説得力はない。 「二人とも、調子はどうだ?」 「あ!荒木先生!」 美術部の顧問である荒木先生が二階にある部室の窓から顔を出した。 篠原部長は満面の笑みを浮かべ、教室の真下まで駆け寄って行った。 その顔はさっきまでとは打って変わり、頬を赤く染めて恋する乙女のように見える。 ...部長、なんて分かりやすいんだ。
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