第二章

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「...そうですか。 飯島くんが非常に熱い思いで入部を決めたと知って安心しました。 ここの部活は運動部並...いえ、もしかしたらそれ以上にハードな部活なので、そのくらいの熱意がなければ続けられませんから。」 「え?それ、どういうこと?」 「聞いていないんですか? 放課後は毎日八時前後まで部室に篭ってひたすらデッサン。 休日は午前七時から午後八時まで活動。 活動内容は主に午前中はデッサン、午後からはコンテストや文化祭に向けて個々で準備。 たまに施設へ出向いてボランティア活動も行なっています。 春休み、夏休み、冬休みはもちろん毎日活動。 ちゃんとした休みは、元旦くらいですね。」 ちょ、ちょっとちょっと。 こんなスパルタな文化部ってある? 美術部って、もっと自由気ままでのほほんとした部活だとばかり思っていたのに... おやつ食べながらアニメの話やら恋バナしちゃうような... どうやら甘く見ていたようだ。 これでは遊ぶ時間はおろか、バイトする時間もないではないか。 「生半可な気持ちで入ると、後で自分の首を絞めることになりますよ。」 僕の表情からゲンナリした様子を読み取ったのか、厳しい顔をして追い込みをかける地味子ちゃん。
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