第二章

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「あはははっ。二人とも息ピッタリだね! お笑い芸人みたい!」 「芸人になったとしても、飯島くんとだけはコンビを組みたくありません。」 「でも、普段の宮野よりも生き生きしてて楽しそうに見えるぞ? ボケは飯島で、ツッコミは宮野。バランスもバッチリ。」 「荒木先生まで...。 そんなんじゃないのでやめて下さい。」 二人にいじられて、顔を赤らめて困った顔をする地味子ちゃんって新鮮だなぁ。 可愛いなぁ。好きだなぁ。 ああ、 そういえば僕達、いつの間にか普通に会話している。 朝から嫌な空気だったから、元に戻れたことに心底ホッとした。 「そうだ!飯島くんがここに入ってきた時から思ってたんだけど、その格好どうしたの? 今の好青年な感じも素敵だけど、私的には前の遊んでるお兄さん系が好きだったのに! そう思わない?宮野ちゃん!」 って、部長!!! その話題は今禁句ですー!! せっかく和やか(?)に雑談できるまで修復していたのにっ!! ハア、また朝みたいに不機嫌になっちゃうのかな... 「私も部長の意見に同感です。 その違和感の塊でしかないような格好はどうかと思います。気色悪いです。 本来ならば今の貴方の格好が正しい高校生の姿です。 しかし、貴方には似合っていません 。前の方がまだマシです。」 息継ぎをする間もなく、早口言葉のようにサラサラと言葉を口にする地味子ちゃん。 あまりの速さに、「う、」やら「え、」としか返せない自分が情けない。
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