第二章

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部長の話すことが本当ならば、それって、それってつまり、地味子ちゃんは僕のことが、好... 「部長、ご自分の妄想を大いに盛り込んだ可笑しな解説しないで下さい。 勘違いしないで下さい。 そんなこと、これっぽっちも思っていませんから。 ...ちょっと。 なにニヤついてるんですか?気持ち悪いですね。」 「いやぁ、地味子ちゃんがそこまで言うなら前のスタイルに戻そうかなーって。」 「だっかっらっ、 私は別に貴方がどうしようと興味の欠片もありませんから。 どうぞご勝手に坊主でもアフロにでもして下さい。」 「またまた~!宮野ちゃんったら素直じゃないんだからぁ~!」 「部長は黙ってて下さい。 余計に話がややこしくなります。」 「宮野ちゃんが反抗期だー!」 結局、篠原部長の言っていたことが彼女の本心なのかは分からなかったが、僕はもう少し自分らしさというものを大切にしようと思った。 確かに今の僕は僕じゃないみたいだと、自分でも少なからず違和感を覚えていたんだ。 まあ、生徒指導の先生や担任の岡田先生にはガッカリさせてしまうだろうけど。 そこは大人なんだし我慢して頂こう。
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