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「ミル!!あんたね!一回振られたくらいで諦めないの!!何度もアタックしているうちに、成就する恋だってあるんだからね?」
突進型の恋愛ばかりしているヒンちゃんらしい、前向きなアドバイス。
けど、『何度もアタック』という言葉に、どうにもこうにも心が折れる。
目線を僅かに下げていくと、ドドーンと聳え立つJカップのエベレスト。
貧乳が好きだっていう宗夫くんに、巨乳の中の巨乳であるあたしが、一体どうやってアタックし直せばいいのかさっぱりわからない。
深くため息をついて顔を戻すと、目の前にヒンちゃんの上半身。
そして目に留まるその胸元。
ブラジャーの力を借りて、辛うじて気持ち程度の膨らみを実現している彼女のおっぱいは、まさに宗夫くんの好みにドンピシャで。
「あたし……ヒンちゃんのおっぱいになりたい。どうやったらそんなに貧乳になれるの?」
ド真剣な眼差しで質問すると、手加減なしに殴られた。
……ひどいよね?
「まぁ、あれだよ。あんたのその高すぎる山を貧乳にするのは、どう考えても無理だね。」
「…………。」
頭にできた、大きなたん瘤を擦りながら、眉を寄せるあたし。
自分が貧乳にはなれないって……薄々わかっていたことだけど。
こうもはっきりと恋愛マスターのヒンちゃんに断言されると、結構ヘコむ。
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