1人が本棚に入れています
本棚に追加
案内されて玄関に足を踏み入れた。
直也さんの後ろを主人、
私、
今日子と続いた。
私のすぐ横には七海が
神妙な顔つきで寄り添っている。
私は「大丈夫だからね」という意味合いで
七海の手をぐっと握りしめた。
リビングの扉が開かれた。
その真正面には直也さんのご両親と
お兄さんが腰を下ろしていらっしゃった。
私たちの顔を見るや否や、
直也さんのお母さんが深々と頭を下げる。
お兄さんもそれに合わせるかのように、
頭を下げた。
お父さんはそれに遅れること、
1秒か2秒、
同じく頭を下げられた。
そうだ、
直也さんのお父さんはご病気なのだ。
最初のコメントを投稿しよう!