1人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
そんな親がお金を
持っているはずがない。
だから妹は私を頼ってきたのだ。
それにもしかしたら、
「彩子にお願いしてみたら」
と言ったのは父か母かもしれないのだ。
私にはそれを知る術もない。
そして、
聞いたところで誰も教えてはくれないだろう。
そんなことは百も承知だ。
だったら、
また私が虚しくなるだけだ。
それに、
もしかしたら、
今日子と父と母は
「それだったらもう、
彩子にすべてを打ち明けるしか
ないんじゃないか」
「謝ってお金を出してもらうしかないんじゃないか」
という結論を出してきたのかもしれないのである。
とにかく、
今はお金が必要なのだから
ということありきで、
最初のコメントを投稿しよう!