第1章   ばあちゃんの告白

6/6
前へ
/20ページ
次へ
だけど、心の中はぐちゃぐちゃだった。 こんなこと、 4年生の子どもが耐えられることだろうか・・・ 祖母はどういうつもりでこんなことを言ったのだろうか、 きっと深くは考えていなかったのだろう、 だって、ほんとうに、 さりげなかったもん、 いつもの普通の話の中でふとつぶやいたって感じだったもの。 だけど、それは一瞬のうちに私の心を破壊した。 私のまだ出来上がっていない心を破壊するには 十分なものだった。 そして、今はもうその祖母もこの世にはいない。 私にはその言葉だけが 生々しく残っている。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加