夫婦の難しさ

3/4
前へ
/32ページ
次へ
だけど、 それはできない。 すぐにはできない。 そんな時がある。 どちらもそれなりだ。 その良さも悪さもある。 その便利さも不便さもある。 やはり、 どちらもそれそう相応なのである。 そして、 どちらもないものねだりなのである。 つまり、 こうである。 一人であることが良かったり、 二人であることが良かったり。 一人であることが嫌になったり、 二人でいることが嫌になったり。 行ったり来たりである。 どちらかをずっと貫くことはなかなか難しい。 ここに、 感情の生き物である人間の難しさがある。 夫婦という難しさもまたここにある。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加