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なのに、である。
まあ、今回のことは私たちが父に意見を求めたのではあるけれど、
父は自分達が言ったことをものの見事にひっくり返してきた。
自分達の方から言ってきたことをである。
だが、私たちは父がそう以上、
それに従うしかなかったのである。
もうそういう雰囲気だった。
私たちが引き下がるしかない、
そんな空気がそこには漂っていた。
私たちは納得できないものを抱えていたが、
そこに食い下がる気力は持ち合わせていなかったのである。
そこにあったのは、「またか・・・」
そんな思いだけだった。
この思いがあともう少しだけでも
食い下がってみようとする気力を奪い立たそうとはしないのであった。
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