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きっと2、
3分のことだったんだと思う。
それが妙に長く遠く感じたのだったが、
しばらくしてドアが開いた。
「どうも、
どうも」
そう言って課長さんと部長さんが入って来られた。
一気に緊張が高まる。
「まあ、
どうぞ」
部長さんが私たちに着席を勧めてくれた。
それでも私はどこに座ればいいのか、
直也さんやとお兄さんと目を合わせて確認するばかり。
お兄さんも戸惑っているようである。
もういい大人としては恥ずかしいことだが、
こんな場合の対応の仕方がわからない。
いや、
犯したことの大きさと緊張がそれをすべて吹き飛ばしていたのだ。
私たちをわからなくさせていたのだ。
私は本当に未知の世界の前に来ていたのだった。
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