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社員が出て行ったのを確認した後、
話は再開された。
「こちらを見ていただければわかると思うのですが・・・」
それは時系列で具体的に
直也さんが手を付けてしまったお金の額や
何のお金に手を付けていたかということが
わかりやすく記されていた。
改めてそれを見た時、
愕然としたものだった。
言葉は適切ではないけれど、
まあ、
それは見事なものだったのである。
まあ、
ここまでよくやったものだ、
そんな感心もしてしまうほどだ。
直也さんが手を付けていたのは、
本当に多方面にわたってであった。
もう、
あれもこれもという感じである。
これを見る限りでも、
もう最後の方は手当たり次第というか、
もう何が何だかわからなくなっており、
完全に自分を見失ってしまっていたんだろうな
ということがわかるくらいなのであった。
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