第1章   詳細な事実

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社員が出て行ったのを確認した後、 話は再開された。 「こちらを見ていただければわかると思うのですが・・・」 それは時系列で具体的に 直也さんが手を付けてしまったお金の額や 何のお金に手を付けていたかということが わかりやすく記されていた。 改めてそれを見た時、 愕然としたものだった。 言葉は適切ではないけれど、 まあ、 それは見事なものだったのである。 まあ、 ここまでよくやったものだ、 そんな感心もしてしまうほどだ。 直也さんが手を付けていたのは、 本当に多方面にわたってであった。 もう、 あれもこれもという感じである。 これを見る限りでも、 もう最後の方は手当たり次第というか、 もう何が何だかわからなくなっており、 完全に自分を見失ってしまっていたんだろうな ということがわかるくらいなのであった。
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