迷子の二人

4/9
前へ
/9ページ
次へ
―――ベンチ前――― 日本『イタリア君ー!イタリア君ー!』 ドイツ『アイツ…ここで待ってろと言ったのに、一体どこに行ったんだ…』 日本『イタリア君、メールの返信も着ませんねぇ』 ドイツ『イタリアがメール機能を知らない可能性もあるな』 日本『その可能性は十分にあるかと…』 ドイツ『はぁ…………イ゙ィダリ゙ア゙ァ゙ァ!!!!』 ―――売店付近――― イタリア『ヴェ…ヴェェ……ドイツと日本とはぐれちゃうし、女の子にはフラれるし…(泣)ドイツ…ドイツゥ…日本ん…日本んんー…お腹すいたし、どうしよう…』 パフィン『(遠くから近付いてくる)だからこっちじゃねえのかって言ってるだろうが』 アイスランド『そっちに行けってこと?やめて。指図しないで。』 イタリア『あれって確か北欧の…何だっけ…えっと、あっ!アイスランド!チャオ!アイスランド!アイスランドに会えて良かった。ねぇねぇ、俺も道に迷ってたんだ。良かったら一緒に』 アイスランド『迷ってない』 イタリア『え?そうなの?キョロキョロしてるように見えたけど…』 アイスランド『迷ってない。北欧満喫ツアーのパンフレット探してるだけ。邪魔しないで』 パフィン『ひゃっはっは(爆笑)おっ前、道に迷ってたくせに何言っ…ォェッ』 アイスランド『(スルーして)さよなら。頑張って探してね。じゃ』 イタリア『ヴェ!待って!もしかして君』 アイスランド『何?僕は急いでるの』 イタリア『分かった!アイスランドはアレだね。ちょっと待っててー(走り去る)』 アイスランド『何だ、あの人…』 イタリア『……じゃーん!』 アイスランド『何その巨大で発光効果が付いた謎の食べ物』 イタリア『お腹すいてたんでしょ?』 アイスランド『別に…お腹空いてない。でもいいよ。貰うだけなら貰ってあげる』 イタリア『やったぁ』 アイスランド『イタリア。君、迷子なんでしょ?案内所なら知ってる』 イタリア『ほんと?わーい!アイスランドー!グラッツェー!』
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加