第1章    私という人間

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友達がこう言うのも十分にわかる。 私だって自分が友だちの立場だったら、 そう言うだろう。 きっと同じことを言うはずだ。 いや、 むしろ、 こう言うしかないとも思う。 他に言葉が見当たらない。 これは私への否定ではない。 むしろ、 思いやりであり、 優しさであり、 慰めである。 友達のそんな気持ちは痛いほど感じられるし、 それは十分にわかっている。 だけど、 それだけでは割り切れないものが 私には残るのであった。
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