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私は家族の中にいて、
目の上のたんこぶ的な
邪魔でうるさい存在だったのである。
それを十分に感じて家族の中で居場所がないという
しんどさに耐えられなくなりそうになることもあったが、
それを凌がせてくれたのは
夫であり、
薫をはじめとする友達だった。
私は自分の考え方の否定の否定を
家族以外の人との中で
可能なのであった。
ただ、
夫や友達と話していると
「自分は間違ってはいないんだ、
私は私でいていいんだ」と安心できる一方、
やはりその虚しさや情けなさもまた
確実に芽生えてくるという矛盾の中に私はいる。
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