第1章    突然の祖母との永遠の別れ

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秋も深まる頃、 突然、 祖母が入所する老人ホームから連絡が入った。 それは祖母が亡くなったという知らせだった。 父も母も「様態が急変した」という電話を受けて すぐに駆け付けたそうなのだが、 間に合わなかったそうである。 それでも祖母は苦しむこともなく、 静かに目を閉じて逝ったとのこと。 それがせめてもの救いだった。 祖母は肺が弱く、 酸素を手離せない生活だった。 だから、 最後に苦しまなかったことは 家族にとってほっとしたことなのであった。
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