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秋も深まる頃、
突然、
祖母が入所する老人ホームから連絡が入った。
それは祖母が亡くなったという知らせだった。
父も母も「様態が急変した」という電話を受けて
すぐに駆け付けたそうなのだが、
間に合わなかったそうである。
それでも祖母は苦しむこともなく、
静かに目を閉じて逝ったとのこと。
それがせめてもの救いだった。
祖母は肺が弱く、
酸素を手離せない生活だった。
だから、
最後に苦しまなかったことは
家族にとってほっとしたことなのであった。
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