第1章

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一方通行の〝周知〟ではあかん 部署の中で周知させる。 朝礼や回覧で指示しても、「周知」ことにはならない。 伝えるだけで部下が動くなら、自分は要らない。 周知の本質は『何を伝えたか』ではなく、『何が伝わったか』にある。 こんなに伝えているのに、やらない部下が悪い・・・というのは責任転嫁である。 きちんと伝わっていなかった自分のコミュニケーション能力が足りなかったのだろうか?「指示したら部下は動く」と思うことが間違いだったみたいだ。 サラリーマンだから・規則だから、決まった事だから、と押し付けられた「当たり前」で、行動が長続きすることはなかった。 自分の重要な役割は、部下が自分の意思で行動を『選択する』状態をつくり出す事。部下がやりたいと思えるような環境を作らなければ指示は伝えられない。 指示したら、次はそれを行動を具体化するための方法を部下と議論する必要がある。一方通行の指示系統では、それ以上の行動もアイデアも浮かばないし、「訳も分からずやらされている・・・」のイメージが先行してしまう。「やりましょう」ではあかん。「やって下さい」でもあかん。目標を明確にして、そのプロセスとしての「周知」であることを納得させた上で、よりベターな工程を自らで整理させる。 そして、その工程の一環としての「周知」であることを理解させる。
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