蜜月

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~康太side~ 兄貴はオレの憧れだった。 小さい頃の記憶は天井と 寝ているオレを覗き込む 人の顔しかない。 重くて苦しい身体を抱えて 薄暗い室内から眩しい外を 見ているしかなかった。 寝ているオレを置いて 光の中に飛び出して行く 兄貴の背中をずっと見ていた。 オレも行きたい… オレも、外の世界を見てみたい… ずっとそう思っていた。
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