蜜月

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少しずつ外に 出られるようになった オレの目に映ったのは 光の中で 沢山の仲間に囲まれて 笑う兄貴だった。 …ずっとずっと あの薄暗い部屋の中で オレが欲しかったものを 持っている兄貴を 羨ましくて妬んだこともある。 だけど、都築さんが教えてくれた。 『康太はお母さんを 独り占めしてきただろ。 遼には友達しか いなかったんだ』
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