第一章

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「ってゆーか俺の場合事務的な仕事より身体動かす仕事のほうが好きですしね」 「あー、そういえばお前って…」 なにかを思い出したのであろう委員長は苦笑いをし、ステージに視線をそらした。 俺は金持ちの家にうまれたせいか昔から誘拐などが多かった。 それが、きっかけで護身術などを、習ったのだか結構はまってしまい、中学のときは柔道と空手で全国大会までいった。優勝はしなかったが。 まぁとりあえず素人よりは強いし、ということで風紀委員に入ったのだ。 「その顔で柔道と空手って…ギャップっつーかなんつーか…ファンのやつとかびっくりするだろうな」 「その顔って…本人の目の前で言うとか、委員長は鬼ですね。風紀委員は美形ばっかだからけっこう肩身狭いんですよ」 そう、風紀委員や生徒会は人気投票のようなもので決まる場合もあるのでほとんどイケメンや美少年ばかりなのだ。 自分は中学の実績もあり風紀委員をさせてもらっているのだが、周りが美形ばかりなので平凡で地味な顔の自分にはつらい。 イケメン爆発しろ。
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