第一章

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side.洋介 いまだにそっぽ向いたままの水元の顔を確認するように見る。 やはり、平凡で地味な顔とはほど遠い容姿をしている。 ミルクティー色の痛んだところが全く見られないさらさらとした髪の毛。 まつ毛はながくてぱっちりとした二重の目。ぽってりとした桜色の唇。鼻はきれいに筋が通っていて小さめで整っている。肌はあまり日に焼けたことがないのか透明感のある白さ。 女とも男ともいえないこの中性的な容姿は学園中が見惚れているくらいだ。 そのような顔を平凡で地味??ほんっっとうにありえん。 こいつ一回眼科に行ったほうがいいんじゃないか? 「…なにじっと見てるんですか…。そんなに平凡顏がみたいですか。ビンタしますよ」 ガン見しすぎたようだ。不満そうな顔でこちらに振り返ってきた。 「あぁ、わりぃ。っと、そろそろ会長の挨拶は終わりだな、ほら。行くぞ」 逃げるようにして言えばまたため息をつかれた。 「了解です、っと」 機嫌がしばらくもどらなさそうなので風紀の仕事が終わり次第、水元にご飯を奢ってやるか。と考え、仕事に戻る。 仕事が増えたなぁ。 よォ、お姫さま? にやつく顔をひきしめ、背中を壁からはなして一歩を進めた。 side.洋介 ー終了ー
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