第1章 神父の子

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そうさ 風味づけには多すぎるほど 紅茶に忍ばせたコニャックと同じぐらい。 時間が経つにつれ 「選考方法は簡単だよ――ねえ、浅霧(あさぎり)去年と同じやり方で構わない?」 彼の魔性はますます色濃く現れる。 「何を今さら。僕にお伺いを立てるなんて君らしくもない」 早乙女寮長に呼びつけられた男は 人目もはばからずその首にしなやかな腕を回す。
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