第1章 神父の子
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「君はこの学園の王様――いつだってジュン、君の思うとおりでしょう?違うの?」 「だとしても聞きたい。僕はそういう男だろ?」 「ああ、手のかかる人。大嫌い!」 今にも互いの唇が触れそうな距離で微笑みあう。 2人は僕らが気まずそうに目をそらすのを見て 心底楽しんでいるようだった。 「あはは、ごめんごめん」 ひとしきり目の前でいちゃついて見せると やがて――。
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