prologue

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夜更けの聖堂。 ステンドグラスの向こうに丸い月が霞んで見える。 「脱ぎなさい――」 神の御前で跪き 法衣を纏った父に言われるがまま 僕は制服のシャツを脱ぎ捨てた。 分かっているさ。 こんなの茶番だ。 「――どうして止めなかった!」 幼い頃から僕が過ちを犯す度 父はこうして僕の背中を鞭で打った。 「許して下さい……お父様」
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