第1章 神父の子
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肩をいからせる僕をなだめるように いっそう近づいて 「それにね、ここでは――リディキュール、エスプリある反論しか認められてはいないんだ」 指先でシャツの折り目を辿り 寮長はもっともらしく長い脚を組む。 「分かったか?聖人の名をもつ不貞の子」 「なっ……!なんですって?」 穏やかな笑顔の裏 この時とばかり意地悪い瞳が光る。
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