第1章 神父の子

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いくら説明したって 誰もカトリックの内情になど興味はない。 そのくせみんな 人を色眼鏡で見ることは大好きだった。 だから幼少の頃からずっと 僕は心のどこかで自分を責めていた。 自分自身が存在悪で この世に生まれたこと自体 祝福されてはいないんだと――。
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