60人が本棚に入れています
本棚に追加
ケーキも食事も食べ終え…でもまだご機嫌な男ふたりが盛り上がっていた。
「みや、多分晴人さんは泊まりになるから、和室に布団敷いて。」
「はーい。」
襖をそっと開けると、どこか冷んやりしている。
「おじいちゃん、おばあちゃん、今夜は隠れてね!」
と、仏壇の扉を閉めてから布団を敷いた。
『おばあちゃんが生きていたころ、よく此処に寝たな…。』
障子を開け、夜空を見る。
「星…キレイ。」
わざと障子を少し開け、月明かりに布団が照らされるように向きを変えた。
「なんか…いいかも。私も部屋から見てみようかな…。」
「みやー、お風呂に入りなさーい。」
ママの声が響き、慌てて和室を出た。
.
最初のコメントを投稿しよう!