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「結婚…してくれる?
いや、結婚してください。」
「え、えーと…あの…。」
「そう言われて、ちゃんとハイって言えるまではお預け。
ゆっくりと考えて。」
「でも…約束なんでしょ?」
「そうだよ、約束。
でも、みやと結婚出来る約束であって、無理やり結婚する約束じゃないから。
みやはこれからゆっくりと考えてくれたらいいよ。」
「…待つの?」
「15年。」
「ん?」
「15年待ったんだよ。
あとはいくらでも待てる。
それに、これからは堂々とアプローチかけるし。」
「あ、アプローチ?」
「そう、覚悟してね、みや。」
繋いでいた手がグッと引かれ、勢いで晴人に近づく。
チュッ
おでこにキスをされ、ビックリして後ずさりした。
「そんなんで驚いてたら、これから大変だよ。」
「あ…お…やすみなさい!」
繋いでいた手を振りほどき、走って自室に向かった。
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