卒業。

14/14
前へ
/744ページ
次へ
「結婚…してくれる? いや、結婚してください。」 「え、えーと…あの…。」 「そう言われて、ちゃんとハイって言えるまではお預け。 ゆっくりと考えて。」 「でも…約束なんでしょ?」 「そうだよ、約束。 でも、みやと結婚出来る約束であって、無理やり結婚する約束じゃないから。 みやはこれからゆっくりと考えてくれたらいいよ。」 「…待つの?」 「15年。」 「ん?」 「15年待ったんだよ。 あとはいくらでも待てる。 それに、これからは堂々とアプローチかけるし。」 「あ、アプローチ?」 「そう、覚悟してね、みや。」 繋いでいた手がグッと引かれ、勢いで晴人に近づく。 チュッ おでこにキスをされ、ビックリして後ずさりした。 「そんなんで驚いてたら、これから大変だよ。」 「あ…お…やすみなさい!」 繋いでいた手を振りほどき、走って自室に向かった。 .
/744ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加